• こんにちは。

    すっかり暖かくなり春の訪れを感じますね!今年はお花見を解禁する方も多いのではないでしょうか。寒さが和らぎ、外出が楽しくなる季節ですね!

  • 言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)KOBE について

言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)(https://www.anlp.jp/nlp2024/)が、2024/3/11(月)~15(金)の5日間の日程で開催されました。

昨年と同様に、今年も現地とオンラインでのハイブリッド開催の形式でした。 また、今年の開催地は神戸国際会議場(https://kobe-cc.jp/ja/)でした。弊社が大阪に所在しており、開催地の神戸まで比較的近いということもあって、今年は現地での参加もしてみました。

昨年にオンライン参加したときの過去のブログ記事はこちら(https://www.kik.co.jp/blog/nlp2023/)です。


  • NLP2024 KOBE 参加レポート

それでは、NLP2024 に参加した際の様子を書いていきたいと思います。 (本当は現地の画像も掲載したかったのですが、筆者の諸事情により撮った画像を失くしてしまいました…。非常にざんねん。)

1日目はお昼ごろに神戸国際会議場に向かいました。 三宮についた頃にちょうどお昼どきだったので、一度寄ってみたかった「ラーメン神戸たろう三宮本店」で腹ごしらえをしました。とんこつラーメンなのにさっぱりしていて、キムチも食べ放題!おいしかった~。お腹もいっぱいになったので、三宮から神戸ポートライナーに乗り、いざ、神戸国際会議場へ。

神戸国際会議場に着くと、スポンサーブースもあったり、会場横にキッチンカーが出店されていたりと、どこを歩いても活況です。 会場のビル内に入ってゆくと、ちょうどメイン会場で最初の講演がはじまるところでした。 座席はほぼ満席で座るところがない盛況ぶりです。

それでは、ここからは、講演や発表の感想を書き連ねていきたいと思います。

チュートリアル1:自然言語処理の基礎

  • 講演者:岡崎 直観 先生(東京工業大学)
    • 深層学習(ディープラーニング)以前/以後の自然言語処理研究の流れを概観しました。
    • 2017 年に発表された論文 “Attension is all you need”(Vaswani+ 2017)をベースに、このアーキテクチャによってどのように自然言語処理研究における課題が解決されてきたかを知ることができました。
    • やはり、研究の積み重ねの歴史というのは凄まじいものがありますね。

チュートリアル4:計算社会科学入門

  • 講演者:吉田 光男 先生(筑波大学)
    • 自然言語処理の学術領域からは少し離れたところにある、計算社会科学という分野を取り扱ったチュートリアルでした。
    • 軽妙な言い回しでテンポよく講演が進んでいき、内容としても身近な例をビッグデータの観点から分析した事例が多く、こういった研究アプローチがあるんだなあと感心しました。
    • ビックデータ分析的な観点で、たとえば「メールの CC に上司を入れると仕事が進む」という分析結果も得られたという話は、シンプルに面白かったです。

オープニング・招待論文

今大会のスローガンは「30年のプロンプトから未来を創造する」という、とてもキャッチーなスローガンです。 オープニングでは、今回で第30回目を迎えた言語処理学会のこれまでの発展を振り返ったりしていました。もともとは関連する大学で開催されていたのですね。今年はなんと、参加者数が 2,000 人を超え、発表数も 600 を超える過去最大規模となったようでした。

オープニングのあとに、招待論文の発表も行われました。 いくつかピックアップして、個人的な感想も少し添えたいと思います。

  • JGLUE: 日本語言語理解ベンチマーク(栗原 健太郎, 河原 大輔, 柴田 知秀)(敬称略)
    • 日本語の LLM(大規模言語モデル)開発・改良に寄与するような研究内容。性能を評価するために重要なベンチマークをどう構築すべきなのかについて触れることができました。
  • 人工言語による事前学習を用いた言語間転移可能な知識の分析(李 凌寒, 鶴岡 慶雅)(敬称略)
    • 楽譜やプログラミングコードなどの非言語データを学習させても、スペイン語などの実世界の言語モデリングの性能が向上するという研究があるということに驚きました。本研究内容も含めて非常に興味深かったです。

そのほかの発表も含めて、初学者の筆者にとってみましても非常に刺激を受ける内容となっておりました。


  • 一日目を終えて

兎にも角にも聴講するばかりではありましたが、実際に現地に赴いてみて、各会場の熱量を感じ取ることができ非常に刺激的な経験となりました。研究者の方々がどのような点に関心を持ち、調査・実験し、結論を与えていくのかという、それぞれの研究過程のごく一部でも知ることができて、実りのある一日になりました。


  • 次回も引き続き、言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)KOBE の2日目以降の様子をお伝えしていきたいと思います。おたのしみに~!