今回使用するエクセル関数シートはこちらです。
ぜひダウンロードしてみてくださると幸いです。
実物を見ながら確認していただくほうが分かりやすいかと思います。
結論から申し上げますと、「購入金額マトリクス」シートB3にこのように入力し、G33まで転写します。
複雑ですが、ひとつずつ解説していきます。
はじめに、こちらの赤文字の箇所を解説します。
こちらは文字列の結合ですので、下記のようになります。
分かりやすくするため、最初の式をこのように書き換えます。
【参考(絶対参照)】
$(絶対参照)の解説をいたします。
$を指定しないと、ドラッグで関数をコピーした際に、参照位置が自動的に変わります。この変更を防ぐため、参照する箇所を固定するのが絶対参照です。
$A3 とここでは書かれていますが、これは常にA列を参照します。ということです。
$の直後が固定になります。また
B$2 とその後にありますが、これは常に2行目を参照します。ということです。
$の書く場所によって絶対参照する箇所が変わります。そして
$B$4 このように書きますと、常にB4セルを参照します。ということになります。
次にこちらの青文字の箇所を解説します
いよいよ、VLOOKUPですね。
VLOOKUPは、表を指定した範囲で検索し、特定のデータに対応する値を取り出す関数です。VLOOKUPの使用方法は下記のようになります。
VLOOKUP(検索値、範囲、列番号、検索の型)
ここでは
- 検索値 = 2021/10/1タナカタロウ (事前準備で作成したキーを指定することで表のA列から検索できます)
- 範囲 = 購入履歴!$A$3:$G$15 (購入履歴シートのA3からG15の中を検索)
- 列番号 = 6 (検索結果があったところから、6個目の列)
- 検索の型 = FALSE (完全一致)
よって1200が選択されます。
ここまでの式を書き変えてみます。
だいぶ、すっきりしましたね。
ではラストです。
IFは前回もご説明しましたが、IF(論理式、真の時、偽の時)ですね。
その内部にISERRORが入っています。
ISERRORとは「セルの値がエラーか判定する」というものです。
現状は1200が取得できているため偽ですが、取得に失敗したら真となります。
よって今回は
となり、最終的に表示される値は
1200
となります。