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第4回:工場編

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冊子を印刷するために、プリプレス部で版を作製するところまで話を聞いたKは、次に印刷工場を訪れました。
そこで工場長の森林さんに、印刷作業のお話を伺うことにします。

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「プリプレスから版を預かってるで。
PS版てことはオフセットの印刷やな?」

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「はい!この版を使ってどうやって印刷するんですか?」

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「そうやね。そのアルミのPS版とこの機械を使って印刷すんやで」

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平版印刷機2ユニット

  • オフセット印刷の方法って?

    版を使用して印刷する方法です。
    使用する機械は大きく、ポスターなどの大きな紙にも印刷できます。
    版を作製する分、少部数を印刷する場合は単価が高くなってしまいますが、反対に一度版を作ってしまえば何度も使うことができるため、刷れば刷るほど単価が安くなり、大量部数を低コストで刷るには適した印刷方法と言えます。

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「随分大きな印刷機ですね!2mくらいありそうです。
箱が2つのものと4つのものがありますけど、何か違うんですか?」

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「ええところに気が付いたね~。
この四角いやつはユニットって言うんやけど、ユニット1つにインクが1色入ってるんよ。
うちでは、2つの方はモノクロ用、4つの方はカラー用に使っとるんやで。」

  • モノクロ印刷とフルカラー印刷で、印刷方法はどう違うの?

    ◇フルカラーだったら?
    カラー印刷を行おうとすると4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)が必要になってくるので、4つユニットが付いている方を使います。
    この4色を使ってさまざまな色を表現します

    例えば紫色を再現するには、シアンで印刷した箇所にマゼンタを乗せるように、重ねて印刷していくことで再現できます。

    ◇モノクロだったら?
    モノクロ印刷の時は2つのユニットが付いている機械を使います。
    モノクロ印刷では使用するインクはブラックだけなのに、なぜ2つもユニットを使うのでしょうか?
    1ユニットだけを使用して印刷することも可能なのですが、2ユニットを使用することで、通常は片面ずつ印刷するところを、同時に両面印刷することが可能だからです。
    また、2つのユニットはマゼンタとシアンの2色だけを使うなどの2色刷りにもできます。

    片面ずつしか印刷できないフルカラー印刷よりも、両面同時に印刷できるモノクロ印刷の方が、印刷にかかる時間は短くなります。

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「今回はカラーページなので、4つの方を使うんですね。
あれ?これ、同じ版が4枚もありますよ?」

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「よう見てみ!版に描いてるもんは同じやけど、色とか濃さとかがちゃうやろ?
インクによって印刷する場所とかがちゃうから、1色ごとに版が必要になってくるんや」

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  • カラー印刷に必要な版は?

    上の画像4つは、実際にフルカラー印刷に使用したあとのPS版です。
    この4つの版は左からシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック用の版で、それぞれのインクを乗せたあとのため、薄く色がついています。

    このように1つの版に、1色のインクしか乗せられないため、フルカラー印刷だと1枚の印刷につき4つの版が必要になります。

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「じゃあ、実際に印刷してみよか

  • 実際の印刷機の様子

    下の動画は実際の印刷機の様子です。

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「あ、全ページ印刷できましたね」

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「全部刷り終わったらページの順番になるよう折って……」

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「もうだいぶ冊子になってますね!」

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「今回は背表紙もつくくらい分厚いから、こんな感じに表紙をつけて、のりで綴じるんや

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「これで本が完成なんですね!
あ、でも印刷後のチェックとかはするんですか?」

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「1000部もあったら全部はできへんけど、納品の前に営業さんらがサンプルで何冊か見てチェックするで!
印刷中も印刷ミスで真っ白な紙が出てないかとか、ズレてないかとかは見るようにしてるで」

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「印刷……やっぱり大変な作業ですね!手順が複雑です。
営業さんがチェックするってことは、このあとのお客さんに品物が渡るまでの仕事は営業さんがしているのでしょうか?」

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「せやね。納品のことやったら営業さんに話聞いてみたらええんちゃうかな」

再び営業の方に話を聞くことになったK。
いよいよ出来上がった印刷物の納品です。

つづく……

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