第4回:工場編
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冊子を印刷するために、プリプレス部で版を作製するところまで話を聞いたKは、次に印刷工場を訪れました。
そこで工場長の森林さんに、印刷作業のお話を伺うことにします。
「プリプレスから版を預かってるで。
PS版てことはオフセットの印刷やな?」
「はい!この版を使ってどうやって印刷するんですか?」
「そうやね。そのアルミのPS版とこの機械を使って印刷すんやで」
「随分大きな印刷機ですね!2mくらいありそうです。
箱が2つのものと4つのものがありますけど、何か違うんですか?」
「ええところに気が付いたね~。
この四角いやつはユニットって言うんやけど、ユニット1つにインクが1色入ってるんよ。
うちでは、2つの方はモノクロ用、4つの方はカラー用に使っとるんやで。」
「今回はカラーページなので、4つの方を使うんですね。
あれ?これ、同じ版が4枚もありますよ?」
「よう見てみ!版に描いてるもんは同じやけど、色とか濃さとかがちゃうやろ?
インクによって印刷する場所とかがちゃうから、1色ごとに版が必要になってくるんや」
「じゃあ、実際に印刷してみよか」
「あ、全ページ印刷できましたね」
「全部刷り終わったらページの順番になるよう折って……」
「もうだいぶ冊子になってますね!」
「今回は背表紙もつくくらい分厚いから、こんな感じに表紙をつけて、のりで綴じるんや」
「これで本が完成なんですね!
あ、でも印刷後のチェックとかはするんですか?」
「1000部もあったら全部はできへんけど、納品の前に営業さんらがサンプルで何冊か見てチェックするで!
印刷中も印刷ミスで真っ白な紙が出てないかとか、ズレてないかとかは見るようにしてるで」
「印刷……やっぱり大変な作業ですね!手順が複雑です。
営業さんがチェックするってことは、このあとのお客さんに品物が渡るまでの仕事は営業さんがしているのでしょうか?」
「せやね。納品のことやったら営業さんに話聞いてみたらええんちゃうかな」
再び営業の方に話を聞くことになったK。
いよいよ出来上がった印刷物の納品です。
つづく……
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