Twilio(トゥイリオ)とは
Twilioは、電話・SMSをはじめとする各種コミュニケーションを実現するためのサービスです。
インターネットと世界の電話回線の接続を可能にし、利用者はモバイルアプリやWebからTwilioのAPI型サービスを通じて通話やメッセージの交換が可能になり、ビジネスに活用できます。(実際に弊社も利用しています)
Twilioは、このAPI型サービスを含めた多くのサービスをクラウドで提供しています。
(補足)APIとは
Application Programming Interface の略で、ソフトウェア間で機能を共有する仕組みのことを指します。
例えば、自社における社員のスケジュール管理システムに「会議時間が近づいたら社員に電話をかける機能」を追加したいとき、電話をかける仕組みをゼロから作ってシステムを構築するのは大変です。
そこで役に立つのが、TwilioのようなAPI型サービスです。
Twilioは「電話をかける」「SMSを送る」といった機能をすでにAPIという形で提供しており、利用側は簡単にTwilioの機能をシステムに追加できるため、0から作る必要がないというわけです。
(補足)クラウドとは
「クラウド(クラウドサービス、クラウドコンピューティング)」とはコンピューターやサービスの利用形態の一つです。
自社に専用のサーバーを用意したり、ソフトウェアを導入しなくても、ネットワーク経由でデータやソフトウェア・サービスを利用できるサービスを指します。
IT運用への投資コストを削減し、柔軟性があり、統一性を持ったシステム運用が求める声が増えてきたため、クラウドサービスが急激に普及し始めました。
Twilioでは、このような「クラウド」という形で機能が提供されているため、専門の装置や回線契約などのコストが不要です。
そのため、新たなツールの導入やサービスの開始などのコスト面でのハードルが低くなっていると言えます。
Twilioを利用するメリット
Twilioを利用することで得られるメリットは多くあると思いますが、その中でもいくつかをピックアップさせていただきます。
- 固定電話の契約が不要
インターネットを介して通話ができるので、既存の電話会社との契約が必要ありません。
取得した番号を使ってTwilio経由の電話の受発信が可能になり、世界中のどこにいても同じオフィスにいるように内線通話が可能になります。
- 1対複数の通話が可能
これまでのオフィスの固定電話やキャリアを経由した携帯電話での通話の場合は、1対1のコミュニケーションが当たり前でした。
一方、Twilioのようなインターネットを活用した通話サービスの場合は「1対1」という概念はなく、1つの電話番号で同時に電話の発着信が可能です。
- クラウドサービスとの連携が簡単
Twilioを活用すれば、電話機能をクラウド上に構築できるため、スマートフォンを固定電話のように使用するだけではなく、クラウドサービスとの連携も簡単です。
- プログラムで管理が可能
プログラムで管理が可能のため、電話の自動応答や、APIの例で挙げた社内システムなどをニーズに合わせて柔軟に作成することが可能です。
- コールセンターなど、電話関連の業務改善が可能
クラウド型の通話システムのため、スマートフォンやタブレットを活用して社員の自宅にコールセンターを設立し、在宅勤務も可能になります。
また、クラウド上に構築された電話機能を、顧客管理システムやタブレット、パソコンなどと連携できるため、作業効率を改善させることが可能です。
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