第3回:プリプレス編 後編
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前回プリプレス部の中森さんに、お客さんに頂いた原稿データを組版・校正し、印刷用に整えるところまでお話を伺ったK。
今回はその続きの面付けという作業からの話をお伺いします。
「それじゃあ、今回は面付けからね。
お客さんからオッケーが出たら、印刷に使う版を作るために面付けっていう作業を行うの」
「ただ並べるだけじゃ駄目なんですね!」
「そうね。できあがりを考えて作らないといけないの。
こうやって面付けができたら、これをもとに版を作製するわ」
「版って、どういったものができるんですか?」
「いくつか種類があって、印刷の方法によって変わってくるわ。
今回はオフセット印刷だから、PS版って呼ばれるアルミでできた版よ」
「版にもいろいろ種類があるのですね。
ところで、こういう冊子だと製作期間ってどのくらいになるんですか?」
「内容によって違ってくるけど、だいたい1か月から3か月くらいかしら。
ページがカラーかモノクロか、写真やイラストの数とか、あとはページごとにレイアウトを変えるかどうかとか……
そういうところで製作期間も変わってくるわね。
そのあたりのスケジュールは営業さんと相談しているわよ」
「印刷用の版ができるまで、とっても多くの作業があったり、時間がかかったりするんですね」
「そうね。でも、時間はかかってしまうけど丁寧に仕事をするのは大事なことだと思うの。
お客さんにいいものができたって喜んで頂けることが一番嬉しいもの。
さて、こうやって版ができあがったら、次はその版を持って工場で実際に印刷ね!」
「ついに印刷なんですね! お話ありがとうございました!」
プリプレス部の先輩からお客さんの原稿が印刷用の版になるまでのお話を伺ったK。
次はいよいよ印刷の工場に向かいます。
つづく……
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