弊社にて今年度からご提供を開始している医療機器添付文書XMLエディター「PackinStarMD」が、さらに便利になりました!
当システムにつきまして、現在までに複数の企業様にデモ環境をご利用いただいており、たくさんの有用なフィードバックをいただいております。 その中で特にご要望の多かったいくつかの機能を、今回新たに実装いたしました! この記事では、新機能のうちの目玉となる2つの機能をご紹介します。
まず1つ目が SGML 取り込み機能です。
これまでの当システムでは XML 形式の添付文書ファイルの取り込み処理のみをご用意しておりました。そのため、お手持ちの SGML ファイルを PackinStarMD に取り込もうとするケースにおきましては、一度 PMDA の初回 XML 生成サイトにて SGML から XML への変換およびダウンロードを実施しておく必要がありました。
また、PMDA の初回 XML 生成サイトで変換した XML の場合、当システム上で少々扱いづらい変換結果になっていた点も課題でした。
そこで、今回新たに当システム内に SGML 取り込み機能を実装しました。 実装時には弊社内で十分にテストし、PMDA と同水準の変換精度になっていることを確認しています。
そこから、さらに PackinStarMD 内での編集・管理がしやすくなるように独自にアレンジしている部分もあります。
ユーザー様からすれば、変換前の SGML と変換後の XML をお手元で管理する必要が無くなりますし、ワンソースで医療機器添付文書をスムーズに作成開始できるようになったのが利点になっていると思います。
また、今回このような機能を新規に提供いたしますが、PMDA の初回 XML 生成サイトでの変換処理を経由して当システムに取り込む機能も従来通りそのまま使えます。ユーザー様の業務フローによって変換工程を柔軟にお選びいただける点も利点かと思います。
2つ目が全文検索機能です。
当システムでは、以前から1つの文書内の検索機能は提供しておりましたが、システム内の各文書間を横断的に検索する機能はありませんでした。
今回新機能として実装した全文検索機能では、文書をまたいだキーワード検索ができるようになります。
以下は、全文検索画面のスクリーンショットです。この例では、「カテーテル」というキーワードによりシステム内の文書を横断的に検索している様子を表しています。
詳細条件を指定した検索もできるようになっています。例えば、特定の見出しだけを検索対象としたいケースなどに有効と考えています。
検索結果として表示された各文書の詳細情報にそのままアクセスしたり、それらの文書の HTML や PDF をすぐに確認することもできます。
また、Excel 出力もできます。検索結果画面上ではヒットした文書単位で結果表示されますが、Excel ではより詳しく文書内のどの部分がヒットしたかを知ることもできます。
以上、PackinStarMD の新機能のご紹介でした。
これら2つの機能については、まさにお客様の生の声を反映させた機能と言えますね。
弊社の PackinStarMD 開発・運用チームではお客様にスピーディーに効率良く製品サービスの価値をお届けするために日々試行錯誤しております。具体的には、開発手法や運用体制の見直しも行っておりアジャイルな開発手法や DevOps のプラクティスも取り入れています。今回の新機能の実装についても、このような手法を取り入れることでよりスピード感をもってお客様のニーズに沿った機能をお届けできているのかなと思います。(手法の採用以前との比較は難しいですが。)
IT エンジニア界隈ではこの「アジャイル開発」や「DevOps」は度々言及される言葉ではありますが、それ以外の業界ではあまり馴染みがないかもしれません。 次回は、このような IT の世界での開発手法や運用プラクティスについて整理してみようかと思います。こういった発想を取り入れていくことで迅速・的確に対応できるチームを目指している、ということがご理解いただけるかなと思います。
今回ご紹介させていただきました医療機器添付文書 XML 作成・管理ツール「PackinStarMD」について、さらに詳しくお知りになりたい方は製品ページもご覧ください。










