• こんにちは!

    10月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。

    そろそろ涼しくなってほしいなと思うばかりです。

Python in Excel とは

20249月に一般公開されたエクセルの新機能です。エクセル内でPythonを記述し、実行まで行うことが可能になりました。

環境を構築することなくPythonが使用できるので、ちょっと使ってみるというのにもよさそうですね。

Pythonとは

その前にPythonって何?となる方もおられると思います。

Pythonとはプログラミング言語のひとつであり、統計データの分析・グラフ化、機械学習などを得意としています。

シンプルな記法でプログラミング初心者でも扱いやすく、人気のある言語です。

 

それでは、実際どのように使うのか、見ていきましょう。

使用方法

※使用するには以下の条件を満たす必要があります。

  • エクセルバージョン2407 (ビルド20128) 以降
  • Microsoft 365 Enterprise ユーザーか Business ユーザーであること
  • インターネットに接続していること(Pythonの実行はクラウド上で行われるため)

数式タブに「Pythonを挿入」があるため、そちらを選択。

これだけで選択中のセルにPython記入が可能になります。

実行例

では実際に使っていきましょう。

簡単な計算

A11B1に2、C1にはPythonを挿入して下記のコードを入力します。

x = xl("A1") // xl関数でA1セルを指定
y = xl("B1") // xl関数でB1セルを指定
x + y

C1セルには計算結果が表示されます。

xl関数でエクセル側を参照する、というのがひとつのポイントかと思います。

DataFrame

DataFramePythonでよく使われるデータ構造)も見てみましょう。

Python挿入」をクリックするといくつかサンプルが表示されるので、そのサンプルを見てみます。

次の画像で「Pandasで説明する」と書いてあるところの「サンプルの挿入」をクリックします。

そうすると、サンプルが入力された新規シートが作成されます。

データ分析の練習等でよく使われるIrisデータセット(アヤメの種類と特徴量についてのデータ)のテーブルと、Pythonコード入力されたシートが新規作成されます。

このシートのPythonコードを見ていきましょう。

G2セル

sample_df = xl("IrisDataSet[#すべて]", headers=True) // xl関数でIrisDataSetテーブルを指定しsample_dfに入れる。header=Trueはテーブルにヘッダがあるなら書きます。

Xl関数を使ってテーブルを指定するだけでDataFrameになるので、特別何かする必要はありません。

G4セル

sample_df.describe() // sample_dfを描画する

 このようなテーブルが作成されます。最小値、最大値、平均などが確認できますね。

sepal_length sepal_width petal_length petal_width
count 150 150 150 150
mean 5.843333333 3.054 3.758666667 1.198666667
std 0.828066128 0.433594311 1.76442042 0.763160742
min 4.3 2 1 0.1
25% 5.1 2.8 1.6 0.3
50% 5.8 3 4.35 1.3
75% 6.4 3.3 5.1 1.8
max 7.9 4.4 6.9 2.5
  • さわりのみですが、Python in Excel について解説してみました。

    Python挿入するだけなら手間はかかりませんね。

    Pythonで何をするか、というのが難しいところですが

    次回はグラフ作成によるデータ可視化などもしていきたいと思います。

    最後までお読みいただきありがとうございました。