前回の記事ではChatGPTの概要に触れつつ、実際に一般的な知識を尋ねてみたりしました。
今回からは、ChatGPTを業務でどのように活用できるかについて考えてみたいと思います。
まずは前提として、どのように使用するのが良いのかについて考えてみます。
ChatGPTは様々なタスクをこなすことができますが、その中でも得意・不得意な分野があります。一般的に言われているのは下記のようです。
得意なタスク
・テキスト生成
・対話システム
・文書要約
不得意なタスク
・高度な専門知識が必要なタスク
・感情の理解
・具体的な事実の確認
この中でも、具体的な事実の確認が不得意というのは前回の記事でも確認できました。
反対にテキスト生成などは得意のようです。実際の業務では様々な文書(テキスト)を作成すると思いますが、この辺りで威力を発揮してくれるのであれば便利そうですね。
それでは、テキスト生成という分野で実際に業務に活用できるか試してみましょう。
長期休業のお知らせの文書
GWやお盆、年末年始などの長期休暇がある場合、事前に取引先に対してその旨をお伝えすると思います。自社の休暇期間をお伝えしつつ、取引先の予定もお伺いするような文面を考えてもらいましょう。
まずは要件を伝えます。
ビジネスメールとしての言い回しは良い感じですね。
ただ、「事務業務」や「出荷業務」などは取引先に対する弊社の業務体系とマッチしておりません。
この辺りも要件に追加して再度作成してもらいます。
弊社の業務体系も踏まえた、良い感じの文面に仕上がりました。
さらに、昨年取引先にお送りした文面も入力として与えてみます。
去年のお知らせの文面を良い感じに改善してくれました…!
これはこのまま使用しても良さそうな内容です。あっという間にお知らせのメールが出来上がってしまいました。
良い点
・自分ではすぐ思い付かないようなビジネス表現ができる
・言い回しや文書構成を考えるという動作がいらず、脳のエネルギー消費が少なく済む
・入力を追加することで結果を改善できる、かつ履歴で見れて比較できる
注意点
・冗長であったり、詳細な部分のある程度の手直しの必要がある
・機密情報は伏せる必要があるので、入力を考慮する必要がある
ChatGPTを文書作成という形で業務に使ってみましたが、いかがだったでしょうか。
筆者はビジネスメールで良く使われるような表現が得意ではなく、よく言い回しに悩んだり、単語が出てこなかったりしてスムーズに書けないことが多いです(涙)
定型文などはネットを探せばすぐに見つかりますが、意外と求めていたものが無かったりします。
こういった時、ChatGPTは望む結果となるように具体的な要件を伝えることでいい感じに文面を作成してくれます。ベースをざっと書いてもらって、あとは比較して好みの表現に置き換えたりするという使い方ではとても便利です。
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