• こんにちは!

    10月に入り一気に涼しくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

    さすがに朝晩は何か羽織るものが必要になってきた印象です。

    気象庁が発表している服装指数では、北海道だとトレンチコートが活躍しそうなくらいだそうです。皆様もくれぐれも体調管理にはお気を付けください。

    さて、今回は前回に引き続き印刷用紙に関する内容です。

  • はじめに

前回は印刷用紙の中でも、「塗工紙」について代表的なものをご紹介させていただきました。

気になる方はぜひ一度ご確認ください。

さて、今回は「非塗工紙」について、いくつかご紹介させていただきます。

  • 非塗工紙とは

非塗工紙とは、木材パルプを主原料に各種添加剤を加えて、印刷に適した品質を実現したもので、文字通り紙の表面に何も塗工していない用紙です。

前回ご紹介させていただいた「塗工紙」とは異なりコート剤が塗布されていないため、サラサラとしたマットな質感になります。

非塗工紙

塗工紙

非塗工紙は筆記性に優れており、学習参考書、ノートをはじめ様々な用途に使われます。
代表的なものは下記になります。

上質紙

上質紙は、数多くの種類がある印刷用紙の中でも、最もポピュラーなもののひとつです。

学校で使用するノートやプリント、仕事で使う書類や名刺、あるいは書籍などまで多様な目的で使われており、皆様も一度はお手に取られたことがあるかと思われます。

  • 特徴
    コート剤が塗布されていないため、パルプ自体の素材感やザラザラとした質感を生かした印刷物となります。素朴ながらも上品で、落ち着いた雰囲気の印刷物に仕上がるのが特徴です。
    コート紙などの塗工紙に比べ、筆記性に優れコストも抑えやすいため、文字中心の印刷物で幅広く使われています。
  • 用途
    丈夫で破れにくくコシがあり、鉛筆やボールペン、サインペンなどでの筆記性に優れているため、文字中心の印刷物や何度もページをめくる機会が多い印刷物に適しています。
    一方、上質紙は、インクを吸収しやすいため、上質紙に印刷をするとパルプの隙間にインクが染み込んでにじみやすくなります。そのため、インクを多量に使用する写真印刷や、ベタ塗りの印刷物にはあまり適していません。
色上質紙

色上質紙

色上質紙は文字通り「色のついた上質紙」で、さまざまな印刷物に使用されるポピュラーな用紙の一つです。

カラーバリエーションが豊富で、やさしい色味が特徴的な用紙です。

一般的に上質紙と同様に安価なため、使い勝手がよくコストを抑えて「色のついた用紙を使いたい」場合にはうってつけの用紙です。

  • 特徴
    上質紙と同じく、サラサラとしたマットな質感で筆記性に優れているという点と比較的安価でコストを抑えやすいという点が挙げられます。
    また、選べるカラーにオレンジ系やピンク系、ブルー系、グリーン系、イエロー系などがあり、厚さも特薄口、薄口、中厚口、厚口、特厚口、最厚口、超厚口などとバリエーションが非常に豊富です。
    オフセット印刷、レーザープリンター、インクジェット、コピー機などに幅広く対応しています。
  • 用途
    書籍や冊子をはじめ、アンケート用紙やチラシなど、さまざまな印刷物に使用されています。
    書籍や冊子の場合には厚めの用紙を表紙に使用したり、本文用紙と同程度の厚みの用紙を扉(本の最初のページや各章の始まりのページに使用する別紙)に使用するなど、1冊の本を作る際にも用途がたくさんある万能な用紙です。
  • おわりに

いかがでしたでしょうか。

「塗工紙」とは性質の異なる「非塗工紙」について紹介させていただきました。

どちらについても印刷する内容や用途に合わせて選ぶことによって、更に内容の引き立ったものに仕上げることが可能です。この記事が何かヒントになれば幸いです。

弊社ではお客様のご予算と用途に合わせた用紙のご提案も行っておりますので、お困りのことがあれば何でもお気軽にお問い合わせください。