• こんにちは!

    新しい一年のはじまりですね。年末年始はどのように過ごされましたでしょうか? 
    筆者は年々甥っ子姪っ子が増えており、お年玉の出費が痛いそんなお正月でした。 

さて、前回はノーコードローコードについて、MicrosoftのPowerAutomateを使ってメールをTeamsへ転送する仕組みをお見せしました。 

今回は別の視点で、PowerAutomateの機能のひとつであるデスクトップフローについて解説します。 

  • デスクトップフローとは?

デスクトップ上で行う作業を自動化するフローです。

Power Automate for Desktop」というアプリケーションをインストールして作成します。

どのようなことができるか、ひとつ例をあげて解説していきます。

  • PDFから画像を抽出する

PDFから画像を抽出してフォルダに保存したいと思います。

このような作業は手作業でやると少々めんどくさいですが、PowerAutomateを利用すると一発です。

まず、出来上がったものがこちらです。

用意されたパーツを組み合わせることでフローを作成していくような仕組みです。

各パーツは画面左側のアクションから選べます。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう!

    ①カスタムフォームを表示


    このようなフォームを作成するパーツです。

    画面上に書かれているとおりですが、選択した画像をCustomFormData、実行ボタンの結果をButtonPressedといった変数に保存します。

    (※変数とは値を入れておく入れ物のようなものです)

    とっつきにくく感じるかもしれませんが、このような変数も自動で作成されるので、PowerAutomateにおまかせすれば大丈夫です。

    ②if


    ButtonPressedSubmit(実行ボタンが押された)であれば、ifEndで囲んだフローへ進みます。

    ここでは次の③④を囲っていますので、そちらへ進みます。

    プログラミング経験がなければ、なんじゃこりゃ…となってしまいそうですが、そこはPowerAutomateのほうでフォローしてくれます。

    下図のような形で値や条件を選ぶことができるので、ポチポチしてみるとなんとなくコツが掴めてきます。

    ③フォルダーの選択ダイアログを表示


    下図のようなダイアログを表示するパーツです。ここで画像の保存先のフォルダを選択します。

    ④PDFから画像を抽出


    PDFから画像を抽出し、③で選んだフォルダへ保存します。

    • 作成したフローの実行

    それでは作成したフローで下図のPDFから画像を抽出してみましょう。

    PowerAutomateの画面で実行をクリック

    PDFを選択します

    出力先のフォルダも選択

    結果はこのようになりました!

    •  いかがだったでしょうか?

      文字で説明しても、う~んとなってしまうかもしれませんね。

      ですが実際触ってみると、操作が直感的であること、テンプレートが多数用意されていることもあって、とっつきやすく感じました。

      作成したフローを共有することもできるので、便利なフローが作成できれば社内の業務改善にも使えそうな印象です。

      新年ついでに、ちょっぴり試してみるのはいかがでしょうか?