今年印刷会社に入社した新人Kは、友人から印刷物について相談を受けました。
とある大学教授の記念誌を作ることになったので、どの程度の予算でできるかを含め、注文方法を聞きたいとのことでした。
友人が言うにその記念誌は、
- A4サイズの80ページ程度の冊子で、1000冊ほど必要
- 冊子の中身は写真やカラーページを多用している
という仕様のようです。
相談を受けた新人Kは、どのような流れで冊子が出来上がるのかを調べるべく、まずはお客様との窓口である営業部の先輩社員 森本さん に話を聞くことにしました。

こんな本を作るらしいのですが、営業ではまずどんなことをお話しされますか?

そうやね。まずはその本を出版する目的やどんな人に読んでもらうかを聞くかな。 それから次に大体の部数やページ数を確認するよ。

部数やページ数も最初に決める必要があるんですね。

部数やページ数によって印刷方法が変わって、1冊の単価が変わってくるからね。 後は納期をしっかり確認しないと。
スケジュールを共有するのはすごく大事なことやからね。
これらの情報は印刷方法を決める手掛かりになってくるので、 印刷にかかる予算に大きく影響してきます。
冊子の印刷方法には大きく分けて2つあります。
通常、16ページ以下、または部数が200冊以下であればオンデマンド印刷、
それより多ければ、大部数だと単価が安くなり低コストになるオフセット印刷が選ばれます。
今回の注文は約80ページ、必要部数が1000冊なので、費用の面も考慮するとオフセット印刷で作成することになります。

ところで、カラーページや写真が多いみたいやね。

そうですね。色んな人に楽しく読んでもらいたいとお客様がおっしゃっていたそうです。

なるほど、そういうデザイン面も予算とか納期に関わってくるから重要なとこやね。
カラーページや写真が多く使われると、印刷にかかる時間や費用が増え、納期や予算にかかわってきます。
また、紙の材質によっては特殊な技法で印刷をしなければならないケースがあり、これも納期・費用にかかわってきます。

ところで印刷物の原稿はどうやってお客様からもらうんですか?

だいたいデータでもらうなぁ。それから組版して、お客さんと校正のやり取りをしていくのがいつもの流れやね~
文字原稿は主に下記のようなデジタルデータで受け取ります。
- ・Wordファイル
- ・テキストファイル
- ・またはそれに準じたもの
など
また、原稿内で利用する画像データは主にJPEG画像で受け取りますが、
WordやPowerPoint内に貼り付けていたものを抽出する場合もあります。
これらの頂いたデータをもとに原稿を組版し、校正を出します。
営業部のお話を聞いて、ひとまずは原稿を揃えるところまで流れのわかった新人K。
次は原稿をチェックして、印刷用の版を作るプリプレス部に話を聞く必要がありそうです。

森本さん、ありがとうございました!

わからへんことがあったら、またいつでも聞きにおいでや~
つづく…